【tototo】時代のニーズに合った新商品開発によりクラウドファンディング196%の支援率達成!

◆相談者について

tototo 様

tototo代表の野口朋寿様は、2018年春に氷見市地域おこし協力隊3期生として活動を開始し、魚の革を使ったフィッシュレザーの事業化に取り組まれ、製造されたフィッシュレザーを使った名刺入れや財布などを開発し、ご自身で作成された自社ECサイトを用いて販売を行われていました。

 

◆相談の背景

ヒミビズには、野口さんが製造されている、フィッシュレザーを活用した商品の販路開拓に関する相談や、フィッシュレザーのブランディングをどのように展開していくべきかという相談で、お越しになりました。

野口さんのお話をお伺いする中で、「日本国内にはフィッシュレザーを作ることができる職人がほとんどおらず、市場にフィッシュレザーが流通していないこと」、「魚の皮を活かした素材であるため、全ての模様が異なる1点もののデザインになること」、「これまで捨てられていた皮を活かしたレザーで、SDGsを目指す社会の流れに沿った素材である」という特徴をお伺いいたしました。

◆ヒミビズからのご提案

廃棄される魚の皮を活用したiphoneケースの開発アドバイス、情報発信・販路開拓のサポート

ヒミビズからは、フィッシュレザー職人が少ないからこそ、フィッシュレザーの認知度を高めていく活動を行っていくことが、販路開拓には必要ではないかとお伝えし、フィッシュレザーの認知力を高めていくための新商品開発を行われてみてはどうかとアドバイス。

フィッシュレザーは、魚の皮を活かしたレザーであるため、 大きなものは作れないという制約があるため、新型コロナウイルスの影響や、5G技術の導入などにより、スマートフォンを利用する機会がこれまで以上に高まっていることに着目し、フィッシュレザーを使ったスマートフォンケースの開発を行ってみてはどうかと提案しました。

また、コストと技術的ハードルを下げるために外側のみを革張りとし、シェア率が高く、規格が統一されているiphone専用ケースから取り組むようアドバイス。野口さんの試行錯誤により、スマートフォンケースの製品化に成功されました。また、同時期に富山湾で見つかった深海魚リュウグウノツカイを使ったスマートフォンケースの開発にも取り組まれ、クラウドファンディングの目玉として限定1点(880,000円)を特別販売されました。

◆支援成果

クラウドファンディングで196%の支援率を達成!2020年度富山県地域おこし協力隊のグランプリを受賞

商品完成後、クラウドファンディングサイト「CAMPFIRE」を利用し、新商品のテスト販売をスタート。クラウドファンディングでのテスト販売の様子は、地元富山県の新聞3紙(北日本新聞、富山新聞、北陸中日新聞)で大きく取り上げられる商品になったほか、日本経済新聞や朝日新聞デジタルといった全国紙でも取り上げられ、最終的にはクラウドファンディング達成率196%と目標金額を大幅に超える結果となりました。

フィッシュレザーのことをより多くの方に知ってもらうためのきっかけづくりができたことにより、日本テレビのゴールデンタイムでの放送や、大手経済雑誌のWEB記事に紹介されるなど、富山県だけではなく全国各地からフィッシュレザーへの問い合わせが集まる状況になりました。

また、そのような野口さんの活動が評価され、2021年3月5日に、富山県地域おこし協力隊の最優秀賞を受賞されました。

最近では、自社ECサイトからの注文増加、大手百貨店でのオンライン催事に出店など野口さんが目指している事業計画に沿った経営成績も残されていらっしゃるそうです。Himi-Bizでは、野口さんのフィッシュレザーを通じた活動を、より多くの方に知っていただき、野口さんの目指す「生命の恵みを無駄にしない持続可能なものづくり」の実現に向けて、引き続きサポートしてまいりたいと思います。

◆事業者概要
tototo
富山県氷見市北大町7-4シーパレス1F tototo
tel:090-2821-3649
ホームページ:https://www.tototoleather.com/