【専門家コラム】災害時の情報発信について

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こんにちは、Himi-BizのITアドバイザー菊地です。

2024年1月1日に「令和6年能登半島地震」が発生しました。この地震で被害に遭われた皆様におかれましては、心よりお見舞い申し上げます。

私も避難所で一夜を過ごしましたが、運良く被害が小さかったたため、翌日には自宅に戻ることができました。
しかし、今回の地震では氷見市内全域で断水が起こり、今もなお休業を余儀なくされている事業所がたくさんあります。

事業所内の片付けや罹災証明手続きなどに追われて、情報発信が滞っている方も多いのではないでしょうか。
しかし、こういう時だからこそ、被災者やお客様に寄り添ったリアルタイムでの情報発信が必要となります。

以下に、私が考える災害時の情報発信内容についてまとめてみました。

●安否と被害状況

取引先や常連客はこちらの安否を心配してくれているはずですが、向こうからはなかなか連絡しづらいことが想定されます。
HPやSNSを通じて安否と被害状況を伝えましょう。(被災された方へのお見舞いの言葉も忘れずに)

●営業状況

現在営業中か休業中か、またいつ頃から営業が再開できそうか、営業時間や定休日に変更はないか(時短営業)など、営業状況を掲載しましょう。

●周辺の道路状況など

今回の地震では、道路のひび割れ・隆起・陥没、ブロック塀・壁の崩壊など、交通面にも支障をきたしています。道路状況が分からないとお客様も不安に思い、事業所に訪れることを躊躇される可能性があります。主要な道路や事業所周辺の道路状況、倒壊や崖崩れなどの危険箇所、迂回路などの情報を発信しましょう。

●商品やサービスの提供状況

取引先や物流の状況によっては、商品や材料が調達できなかったり、インフラの状況によっては提供できない商品やサービスが出てくる場合もあります。予め現在提供できるものと提供できないものを掲載しましょう。

●被災者に提供できるもの・不足している物資など

今回の地震では断水の影響により、市内銭湯やコインランドリーが非常に混雑し、スーパーでは飲料水や調理不要食品などの売り切れ状態が続きました。
また、避難所などで必要な物資については自治体がとりまとめて発信してくれますが、時間がかかる場合があります。

事業所で被災者に提供できるものがある場合はその旨を発信したり、場合によっては地域内・外で不足している(足りている)物資について発信してもいいかもしれません。

●困っていること

こういう時は助け合いです。事業所で困っていることがあれば遠慮せずに発信してください。
(HPやSNSで発信することも大切ですが、市・商工会議所・Himi-Bizなど支援機関にもお気軽にご相談ください)

●復旧状況

上記の状況は日々変わっていきます。復旧状況の様子を発信することで、現在の状況をリアルタイムに知ってもらうことができます。

以上、私が思う災害時の情報発信内容についてまとめました。
この記事が、事業所の皆様の一助となれば幸いです。

Himi-Bizにも災害復興に向けた相談が多く寄せられています。
ほんのささいなことでもかまいません。なにかあればHimi-Bizまでお気軽にご相談ください。