クラウドファンディングを徹底解説!〜part.1クラウドファンディングの基礎知識〜

\クラウドファンディングを徹底解説!〜part.1クラウドファンディングの基礎知識〜/

こんにちは、Himi-BizのITアドバイザー(WEBマーケティング担当)の東海です。

ここ数年ですっかり市民権を得たクラウドファンディング。
地方紙でも「クラファン」という言葉が出てくるようになりましたね。

今回はクラウドファンディングのいろはを、ビジネス目線からお話しできればと思います。

◆そもそもクラウドファンディングとは?

まずはここからですね。

クラウドファンディングとは、「群衆(クラウド)」と「資金調達(ファンディング)」を組み合わせた造語で、インターネットを通して自分の活動や夢・目標を発信することで、想いに共感した人や活動を応援したいと思ってくれる人から資金を募る仕組みのことです。

一般的に資金調達というと、金融機関からの借入やベンチャーキャピタルによる出資などが挙げられます。

しかしクラウドファンディングには、「手軽さ」「拡散性の高さ」「テストマーケティングにも使える有用性」といった点が魅力となり、新たな資金調達の仕組みとして近年注目されています。

“自分の事業を応援してくれる人を探す”
これがクラウドファンディングの一番の魅力であり、機能です。

◆どんなサービスがあるの?

クラウドファンデングで資金を募る方法は、主に2種類あります。
1つは「All-or-Nothing 型」、もう1つは「All-in 型」と呼ばれるものです。

 ① All-or-Nothing 型
⇒予め設定した期間内に目標金額を達成することで、プロジェクト実行者は期間終了日までに集まった支援金(クラファン手数料を除く)を受け取ることができます。
万が一、目標金額に到達しなかった場合は、支援者からの支援金は全てキャンセル・全額返金され、リターンも発生しません。

『最低いくら集まったらこれができる』という必要な資金が明確なプロジェクトに有効です。

 ② All-in 型
⇒目標金額に達成しなかったとしても、プロジェクト実行者は期間終了日までに集まった支援金(クラファン手数料を除く)を受け取ることができます。
また、必ず支援者へリターンのお届けが必要です。

目標が達成しなかったとしてもプロジェクトが実施でき、リターンのお届けが可能な場合のプロジェクトに有効です。

それぞれの方法には、各々メリット・デメリットがあります。
ご自身の事業・サービスがどれにマッチするのか。よく考えて選択しましょう。

◆目的によって異なるクラウドファンディングサイトの選び方とは?

クラウドファンディングを実施することができる、クラウドファンディングサイト。
実は何社ものサイトがあるのはご存知ですか?

それぞれのサイトには得意分野があり、私の経験に基づく主観から特徴を紹介すると…

①CAMPFIRE (キャンプファイヤー) https://camp-fire.jp/
特徴:日本最大級のクラウドファンディングサイト。オールマイティー型。ただし、支援金を集めるための営業活動は自力で行わなければいけない印象。

②Makuake(マクアケ)https://www.makuake.com/
特徴:商品購入型。新商品開発などに強い印象。

③READYFOR(レディーフォー) https://readyfor.jp/
特徴:地域貢献・社会貢献型。まちづくりなど、社会性のあるプロジェクトが多い印象。

上記3つが、日本を代表する三大クラウドファンディングサイトだと思います。

ほかにもファッション関係に強かったり、映画などクリエイティブ関係に強かったりと、クラウドファンディングにはさまざまなサイトがあります。
自分の目的と合致するサイトはどれなのか?よく考えて選択しましょう。

◆クラウドファンディングのメリット・デメリットとは?

これまでにない方法で資金調達をすることができるクラウドファンディング。
実施するに向けて、今一度メリット・デメリットを確認しましょう。

【メリット】

①活動資金が手に入る
⇒プロジェクトの活動資金を集めることができる。まずはここが一番大きなメリットですよね。

②先行販売ができる
⇒商品購入型のクラウドファンディングの場合、本格的に市場で販売する前にお客様を獲得することができます。
支援者へお返しをするリターン品は、商品だけではなく、お店のクーポン券や割引券も設定できるため、新店舗オープンなどの際にはオープン前からファンづくりを行うことも可能です。

また、支援者も確認することができるため、どの層から支持を得ていたのかなど、テストマーケティングとしても有効に活用できます。

③事業を整理できる
⇒プロジェクトページを立ち上げるためには、これまでの経緯、自分たちの想い、今後の予定など、プロジェクトにまつわるストーリーを書き込んでいく必要があります。
ストーリーが人の心を動かし、支援をするきっかけになります。
ここは手間を惜しまず、きっちり書き込みましょう。

また、ストーリーを書き込むことによって、事業の整理ができます。
クラウドファンディングの文章をプレスリリースや自社サイトのHP作成に活用したりと、たくさんの使い道がありますよ。

④開発段階でアドバイスをもらえる
⇒クラウドファンディングのなかには、まだ商品開発途中のものもあるかもしれません。
本格的なサービス開始・商品製造に入る前に、お客様の生の声を聞くことができるのはとても重要なことです。
あまりにも反応がない場合は『開発を中止する』と判断することも、ひとつの経営判断だと思います。

【デメリット】

①プロジェクトページを作るのに手間や時間がかかる
⇒手間暇はかかってしまいますが、上記にもあげたように作り込んだ内容はほかにも活用することができます。
むしろ、商品やサービスをリリースするには必要なことであり、決して無駄にはならないでしょう。

②一般公開されるため、模倣される可能性がある
⇒実施する際には商標登録など知的財産権を事前に確認しておく必要があるかと思いますが、模倣されてしまうリスクもあります。クラウドファンディング中に模倣され、先に他社にリリースされたという事例は聞いたことがないです。(東海調べ)

次回は、クラウドファンディングを実施する際に必要となる準備やスケジュールについてご紹介します。

次回もお楽しみに♪