\【専門家コラム】情報漏洩が発生!?生成AIコンサルタントが教える、中小企業のための生成AI安全設定ガイド/
こんにちは。Himi-Biz SNSアドバイザーの笹島です。

今回のテーマは、「生成AIのリスクと安全対策」についてです。
みなさん、日々の業務で生成AIを活用されていますか?
ChatGPTやGeminiといったAIツールは、今やビジネスの強力な相棒になりつつあります。
文章作成やアイデア出し、データ分析、情報収集など、その活用範囲は多岐にわたり、日々の業務効率化に大きく貢献しています。
しかし、生成AIを導入・利用するにあたって、絶対に避けては通れない、そして最も重要な課題があります。
それが「機密情報の取り扱い」です。
多くのAIツールは、初期設定のまま利用すると、私たちが入力したデータを「AIの性能向上のための学習」に利用する仕組みになっています。
もし、セキュリティの設定を確認せずに、顧客情報や社外秘のプロジェクト資料、あるいは自社の固有ノウハウなどを入力してしまったらどうなるでしょうか。
そのデータが巡り巡って他社の回答に反映されてしまうリスクもゼロではありません。
一度流出した情報は回収することができず、企業の社会的信用を失う大きな事故に発展しかねません。

今回は、企業向け生成AIコンサルタントの立場から、ChatGPTとGeminiの正しい設定方法と、安全にビジネスへ活用するためのポイントを詳しく解説します。
1. ChatGPTの設定|個人版とビジネス版の違い
まずは世界的に最も利用者の多いChatGPTです。
個人でアカウントを作成して手軽に利用している場合、初期設定では入力データがすべて学習に利用されるようになっています。
ビジネスで利用する際には、まずこの設定を見直す必要があります。

個人版での対策
無料プランや個人向けの有料プラン(ChatGPT Plus)を業務で利用する場合は、必ず設定画面を確認してください。
設定画面にある「データコントロール」を開くと、「すべてのユーザー向けにモデルを改善する」という項目があります。

この項目をオフにすることで、自分の入力内容がAIの学習に使われるのを防ぐことができます。
ただし、この設定をオフにすると、過去の会話履歴が保存できなくなるなどの制約が生じる点には注意が必要です。利便性と安全性のバランスを考慮する必要があります。
ビジネスプランの検討
組織として本格的かつ安全にAIを導入する場合は、個人アカウントの設定変更に依存するのではなく、ChatGPT TeamやEnterpriseといったビジネス向けプランの契約を検討しましょう。
これらのプランでは、標準設定で入力データが学習に利用されないことが規約上保証されています。
また、管理者が一括してメンバーのアカウントやセキュリティ、利用ログをコントロールできるため、企業利用にはこちらが適しています。
2. Geminiの設定|Google Workspace版を推奨する理由
Googleが提供するGemini(ジェミニ)についても、利用するプランやアカウントの種類によってセキュリティの強度が大きく異なります。
ここが最も勘違いされやすいポイントですので、正確に把握しておきましょう。
個人アカウント版の注意点
通常のGoogleアカウント(無料版や有料版含む)で利用する場合、原則として入力内容はAIのモデル改善に活用されます。設定によってアクティビティ(履歴)をオフにすることも可能ですが、ビジネス用途としての厳格なデータ管理を担保するには不十分な面もあります。

企業で導入する場合は、「Workspace版」を推奨
企業から「Geminiを導入したい」と相談を受けた際に、私が必ずおすすめしているのが、Google Workspaceです。
Google Workspaceとは、Googleが提供するビジネス向けのクラウド型グループウェアのこと。GmailやGoogleドライブ、ドキュメントなど、日常業務に必須のツールが1つのパッケージとしてまとまっています。
Google Workspace版のGeminiは、個人版と画面構成や操作方法などはほぼ同じですが、セキュリティが根本から異なります。
すでにGoogle Workspaceを導入している企業であれば、スムーズに安全なAI環境を構築することが可能です。
様々な業務ツールが利用できるため、私もよくおすすめしています。

3. 専門家が教える「信頼される」ための導入ステップ
生成AIを導入する目的の多くが、日々の業務を効率化し、より価値のある仕事や人間ならではの創造的な業務に集中するためだと思います。
しかし、セキュリティ事故を起こしてしまっては、これまで積み上げてきた顧客からの信頼を一瞬で失いかねません。
安全な環境を整え、社内で健全にAIを活用するためには、以下の3つのステップを意識して導入を進めましょう。
①社内利用ガイドラインの策定と周知
まずは、どのような業務でAIを使ってよいか、どのようなデータ(個人情報、機密情報など)を入力してはいけないかを明確にしたルールを作ります。
全社でリスク意識を共有することが重要です。
②安全な法人向け環境(プラン)の選定と導入
従業員の個人アカウントに依存するのをやめ、データ学習がオフであることが保証されている法人向けプラン(Google Workspace版GeminiやChatGPT Teamなど)を会社として契約・支給します。
③定期的リテラシー教育と活用スキルの育成
ツールを導入するだけでなく、実際に使う従業員向けの勉強会やセミナーを開催しましょう。リスクへの理解を深めると同時に、ビジネスを推進する質問力や実行力を養います。
変化の激しい生成AIの情報についていくのは、定期的な学びが重要です。
AIは強力な武器になりますが、正しく扱ってこそ本当の力を発揮します。
初期設定をどうすればいいのか、自社にはどの生成AIが合っているのか、あるいはGoogle Workspaceをどう活用すべきか。
迷われた際は、ぜひHimi-Bizへご相談ください。
AIを心強いパートナーとし、さらに多くの信頼を地域や顧客から積み上げられるよう、SNS運用の具体的なアドバイスから最新AIツールの安全な導入支援まで、サポートさせていただきます。
まずは、お気軽にご相談ください。

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