【専門家コラム】デザイナーが教える、伝わりやすいチラシの作り方とは?

\【専門家コラム】デザイナーが教える、伝わりやすいチラシの作り方とは?/

こんにちは。Himi-Bizクリエイティブアドバイザーの金森です。

今回のコラム記事のテーマは「伝わりやすいチラシの作り方」です。

商品やサービスを告知・PRするには欠かせない、広報チラシ。
近年では無料で活用できるデザインツールも多く、ご自身で作成される方も増えてきています。

今回は、チラシ作りの順序や伝わりやすいチラシを作るためのポイントについて説明していきます。

○準備編

1.原稿を用意する、情報を整理する

効果的なチラシにするためには、どんな商品やイベントなのかをしっかりとターゲットに伝えていく必要があります。

販売販促用チラシであれば、他にはない優れたポイントや、機能、味、希少性、デザイン性、価格、購入できる場所など、伝えたい必要な情報を全て書き出します。

イベント告知用チラシであれば、どんなイベント内容でどんな人がターゲットなのかを明確にし、ゲスト、出店者、場所、日時、価格など、伝えたい必要な情報を全て書き出します。

2.整理した情報に優先順位をつける

1.で書き出した情報に優先順位をつけていきます。

伝えたいことを全部同じ大きさで入れると本当に伝えたいことが埋もれてしまうため、デザインするときには伝えたいことに優先順位をつけて、最も伝えたいことを大きく、それ以外を小さくしてメリハリをつけます。そうすることで情報が整理され、直感的に理解されやすいチラシになります。

⇒「誰に対して(ターゲット)、何をアピールするのか(特長)」を明確にしましょう。

○ラフ作成編

1.コンセプトに基づいてデザインの方向性を考える

例えば味や見た目に自信のある商品のチラシを作りたい場合、味が伝わるコピーや美味しそうな商品の写真を中心にデザインを考えます。

全体的なテイストとして、高級感を出したいときは重みのある配色を使用したり、逆に安価であることが売りにしたいのであれば、親しみやすい賑やかなデザインや色味にしたりすると、より直感的に伝えることができます。

また、20代の女性がターゲットのイベントであれば、そのターゲットが好みそうなテイストのデザインにします。他にも、親しみのあるイベントであることを伝えるためにイラストや手書き文字を多用するのも一つの方法です。

“誰に何を一番に伝えたいのか”によって、デザインの方向性は大きく変わります。

2.デザインのラフを描く

どんな情報が必要か、どこを大きく見せて、どこを省くのかを検討し、全体のボリュームを掴んで紙面に割り当てます。 

ターゲットに対して写真やイラストで伝えたいのか、しっかりと文章で伝えたいのかを予め整理しておきましょう。

○デザイン作成編

ラフをもとにデザインを作成します。時間と予算と品質によって様々な選択肢があります。

A. 手書きで作る

B. 印刷会社が用意しているデザインテンプレートを使う
⇒ラクスル、キングプリンターズなど大手ネットプリント会社は、自社サイトにデザインのテンプレートを用意している場合があります。そのためネット上でチラシのデータを作成し、そのまま入稿することも可能です。

C. アプリケーションを使ってデザインデータを作る
⇒AdobeのIllustrator、InDesignが主に使われていますが、その他にも様々なフリーソフトがあります。最近では、無料でデザインテンプレートや素材を使用できる「Canva」が人気を集めており、チラシを作ったことのない初心者の方でも簡単にチラシを作成することができるツールが揃っています。

D. デザイナーに発注する
⇒デザインに余計な時間をかけたくない、質やクオリティーの高いチラシを作成したい場合はプロのデザイナーに発注することも検討しましょう。

○印刷編

時間と予算と品質によって様々な選択肢があります。使用する用紙と印刷によってデザインの印象は大きく変化します。妥協せずに、しっかりと確認しながら進めていきましょう。

A.自宅のプリンターやコンビニのコピー機を使ってプリントする
⇒1枚~10枚など部数が少ない場合や、印刷のクオリティーがあまり必要とされない場合は、家庭用プリンターやコンビニのコピー機を活用してもいいでしょう。必要なときにすぐ印刷できる一方、紙質などにはこだわりづらい側面があります。

B.近隣の印刷会社に発注してプリントする
⇒近隣の印刷会社に原稿を持ち込む、またはデータで入稿して印刷してもらいます。価格は高くなりますが、対面で相談に乗ってもらえるため、入稿に慣れていない方などにおすすめです。

C.ネットプリント
⇒パソコン上でデータを作り、ネットプリント会社にデータで入稿して印刷してもらいます。 クオリティーもある程度高く、値段も安価ですが、入稿の方法や条件が定められているため、入稿に慣れていない場合にミスが起こる可能性もあります。事前にしっかりと入稿方法を確認してから発注を行いましょう。

○配布編

チラシを印刷した後は、いよいよターゲットに手に取ってもらうために、店舗や近隣施設などに設置し、配布する必要があります。

A. 手配り・店置き
⇒ターゲットを性質で絞りこめている場合に有効です。コストがかからないため、知り合いの店やターゲットが行きそうな場所に設置依頼をしていきましょう。

B. ポスティング
⇒年代や性別ごとに絞り込むことはできませんが、ターゲットを居住エリアで絞りこむ場合に有効です。ご自身でポスティングするほかに、ポスティング業者に依頼し、配布してもらうこともできます。

C. 新聞折り込み
⇒年代や性別ごとに絞り込むことはできませんが、対象エリアに大部数を一気に配布することができます。

⇒良いチラシができても、配布の仕方を誤ると効果は出ません。予算と照らし合わせながら、目的にあった配布の仕方を決めましょう。

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Himi-Bizでは、広報チラシやパンフレット、パッケージなどデザインの相談も承っています。

「初心者でもできるチラシの作り方を教えてほしい」「作ったチラシにアドバイスがほしい」「パンフレットの紙質をどれにしようか悩んでいる」など、事業者のみなさんのお悩みに応じて、プロのデザイナーがマンツーマンでアドバイスします。

みなさんからのご相談をお待ちしています!